「やっちゃった…」服にファンデ、その絶望的な瞬間

朝、完璧にメイクが決まった!と思った瞬間、 白いブラウスの襟元に、まさかのベージュのシミが…! 「うそでしょー!?」って心の中で叫びたくなる気持ち、 めちゃくちゃ分かります😭。
着替える時に、うっかりファンデが服についてしまうのって、 本当に「あるある」ですよね 。 特に急いでいる時に限って、なぜかやっちゃったり… 。 お気に入りの服だと、そのショックは計り知れません。
しかもファンデーションのシミって、 普通の洗濯ではなかなか落ちてくれない、 手ごわい相手なんですよね…。 「なんでこんなに落ちにくいわけ?」って、 一度は思ったことがあるはず 。
ファンデ汚れがガンコな理由、知ってた?
実は、ファンデーションが服につくと落ちにくいのは、 お肌をキレイに見せて、それをキープするための ファンデーション自体の性質が関係しているんです。
ファンデーションは、汗や皮脂、水などで 簡単にメイクが崩れてしまわないように、 色をつけるための「顔料」と「油分」が しっかりと混ざり合って作られています 。
そう、ファンデ汚れの正体は、ズバリ「油性の汚れ」! 。 水と油が反発しあうのはご存知の通り。 だから、水だけで洗おうとしても、 油分が邪魔をしてしまって、 繊維の奥に入り込んだ顔料まで 洗剤が届きにくいんです。
顔料や鉱物成分が含まれていることから、 泥汚れに近い性質を持っているとも言われています 。 だから、いつものお洗濯だけでは なかなか太刀打ちできない、 ガンコなシミになってしまうことが多いんですね。
【応急処置】外出先で「あっ!」その場でできること

外出先でファンデーションが服についてしまったら、 もうパニック状態! でも、ここで一番やってはいけないのが、 焦ってゴシゴシこすること!これは絶対にNGです! 。
こすると汚れが周りに広がってしまうだけでなく、 ファンデーションの粒子が 生地の繊維の奥深くまで入り込んでしまい、 かえってシミが落ちにくくなってしまいます 。 油性の汚れなので、慌てて水で濡らすのも逆効果 。 汚れを広げてしまう可能性があるので、 ぐっとこらえましょう 。
まずは落ち着いて、ティッシュペーパーや 清潔なハンカチを用意してください。 そして、シミの部分をゴシゴシせず、 ファンデーションの粉や油分を 「優しく吸い取る」ようなイメージで、 そっと押さえます 。 もしパウダーファンデーションがついた場合は、 最初に服を軽くはたいて、 表面についている粉を落としておくことも忘れずに 。
次に、もし持っていればメイク落としシートを使うのが ベストな方法です 。 シートでシミの部分を優しくトントンと叩き、 汚れをシートに移し取っていきましょう。
もしメイク落としシートがない場合は、 化粧室などにあるハンドソープを使いましょう。 まず、シミの裏側にティッシュなどを当てておきます。 そして、別のティッシュにハンドソープを少量つけ、 シミの部分を軽く押さえるように叩き、 裏側のティッシュに汚れを移していきます 。 この時も、こすらず「叩く」のがポイントです。
あくまでこれは応急処置なので、 完璧にシミが消えるわけではありません。 でも、何もしないよりはずっと良い状態を保てます。 家に帰ったら、できるだけ早く 本格的なシミ抜きとお洗濯をしましょうね 。
ちなみに、SNSなどではガムテープを使って 軽く叩いてファンデーションを取る、 なんていう裏ワザも紹介されているようです 。 手軽ですが、粘着力で生地を傷めたり、 毛羽立たせてしまう可能性もあるので、 試す場合は素材に注意して、自己責任でお願いしますね。
【本格シミ抜き】おうちで徹底的にやっつけよう!

4-1. 下準備:洗濯表示チェックと道具の用意
さあ、家に帰ってきたら、いよいよ本格的なシミ抜き開始です! でも、その前に絶対に確認してほしいのが、 服についている「洗濯表示」のタグ 。
洗濯桶のマークに大きく「×」がついている 「水洗い不可」の表示がある場合は、 残念ですが自宅でのシミ抜きは諦めて、 信頼できるクリーニング店にお願いしましょう 。 無理に自分で洗うと、 大切な服を傷めてしまう可能性があります。
水洗いOKの表示だったら、シミ抜きに挑戦できます! まずは、汚れてもいい清潔な白いタオル (色が移っても分かりやすいように白がおすすめ)と、 使い古した歯ブラシを用意しましょう 。 歯ブラシは、毛先が柔らかいものが 生地を傷めにくいのでおすすめです 。 準備はできましたか?
4-2. 洗剤選び:何を使うのがベスト?
ファンデーション汚れの強い味方といえば、 やはり「クレンジングオイル」です 。 普段メイクを落とすために使っているものが、 そのまま服のシミ抜きにも活躍してくれます。 油性のファンデーション汚れを溶かし出す効果が高く、 特にリキッドやクリームタイプのファンデーションや、 時間が少し経ってしまったシミにも有効とされています 。
もう一つの定番アイテムは、 「食器用の中性洗剤」です 。 食器についた油汚れをスッキリ落とすために作られているので、 ファンデーションの油分にも効果を発揮します 。 おしゃれ着洗い用の中性洗剤でも代用できますよ 。 クレンジングオイルと食器用洗剤を 1:1で混ぜて使うと効果的、 という情報もあります 。
また、SNSなどを見ていると、 「シャンプー」や「化粧水」を使って落とす、 という裏ワザも話題になっているようです 。 手元にあるもので試せるのは魅力的ですが、 洗浄力としてはクレンジングオイルや 食器用洗剤に比べると少し劣るかもしれません 。 もし試す場合は、軽い汚れから挑戦してみると良いでしょう。
いろいろ試してもどうしても落ちない… そんなガンコなシミには、 最後の手段として「酸素系漂白剤」を使う方法もあります 。 ただし、使用する際は注意が必要です。 まず、色柄物の衣類に使うと色落ちしてしまう可能性があるので、 必ず目立たない場所で試してから使いましょう。
そして、絶対に注意してほしいのが、 日焼け止め成分配合のファンデーション汚れに 「塩素系漂白剤」を使うこと! 化学反応を起こして、シミがピンク色に変色してしまう ケースが報告されています 。 こうなると元に戻すのは非常に困難です。 ファンデーション汚れには、 塩素系漂白剤は使わないようにしましょう。
最近では、化粧品汚れ専用のシミ抜き剤も 市販されています 。 困ったときのために、 一つ持っておくと安心かもしれませんね。
ファンデ汚れに使う洗剤、どれがいい?簡単比較
洗剤の種類 | 主な用途 | メリット | デメリット・注意点 |
---|---|---|---|
クレンジングオイル | 油性汚れ全般、特にリキッド・クリームファンデ、時間が経ったシミ | メイク落とし用なので効果が高い | すすぎ残りは輪ジミの原因に。しっかりすすぐこと 。素材によってはシミになる可能性も。必ず目立たない場所で試す |
食器用中性洗剤 | 油性汚れ全般 | 家庭に常備されていることが多い。油汚れに強い | 洗浄力が強い場合も。デリケート素材は注意が必要 。おしゃれ着用中性洗剤の方が安心な場合も |
酸素系漂白剤 | ガンコなシミ、黄ばみ | 漂白力がある | 色柄物は色落ち注意。必ずテストする 。塩素系漂白剤との併用NG。特に日焼け止め成分入りファンデには絶対に使用しないこと! |
4-3. 実践!シミ抜きステップ・バイ・ステップ
使う洗剤が決まったら、いよいよシミ抜き実践です! 以下のステップで進めていきましょう。
① まず、シミがついている部分の下に、 用意しておいた白いタオルを敷きます。 これは、叩き出した汚れを下のタオルに移すためです 。
② 【最重要ポイント!】 服が乾いている状態で作業を始めます。 シミの部分に、選んだクレンジングオイル、 または食器用中性洗剤を直接つけましょう 。 ファンデーションは油性の汚れなので、 水で濡らしてしまう前に、 油分で汚れを浮かせるのが鉄則です! 。
③ 次に、歯ブラシを使って、 シミの部分を優しくトントンと叩きます 。 この時、絶対にゴシゴシこすらないでください! 生地を傷めたり、汚れを繊維の奥に 押し込んでしまう原因になります 。 あくまで、洗剤を浸透させ、 汚れを下のタオルに押し出すようなイメージで、 垂直に軽く叩くのがコツです 。 下のタオルに汚れが移ってくるので、 タオルのきれいな部分にずらしながら、 シミの色が薄くなるまで根気よく繰り返しましょう 。
④ 汚れがある程度タオルに移って薄くなったら、 **ぬるま湯(40度くらいが最適)**で 洗剤と汚れをしっかりと洗い流します 。 冷たい水だと、ファンデーションの油分が 固まってしまって落ちにくくなることがあります 。 逆に熱すぎるお湯は、 生地を傷めたり色移りの原因になる可能性があるので避けましょう。 特にクレンジングオイルを使った場合は、 オイル成分が残ると輪ジミになることがあるので、 念入りにすすぐことが大切です 。
⑤ 最後に、普段使っている洗濯洗剤を シミの部分にもう一度なじませてから、 洗濯機に入れて通常通りに洗濯します 。 これでシミ抜きは完了です!お疲れ様でした!
4-4. ちょっと待って!ファンデや生地の種類は?
基本的なシミ抜き方法は上記の通りですが、 ファンデーションの種類や服の生地によって、 少しだけ注意点があります。
もしついたのがパウダーファンデーションなら、 シミ抜きを始める前に、 服をはたいたりブラシを使ったりして、 できるだけ粉を物理的に取り除いておくことが、 より効果を高めるポイントになります 。 リキッドファンデーションや クリームファンデーションの場合は、 油分が多く含まれているため、 やはりクレンジングオイルを使った方法が 特に有効と言えるでしょう 。
また、シルクやウール、レーヨンなどのデリケートな素材や、 色の濃い服、柄物の服などは、 シミ抜き剤によって色落ちしたり、 風合いが変わってしまったりする可能性があります。 本格的にシミ抜きを始める前に、 必ず服の裏側の縫い代など、 目立たない部分に洗剤やクレンジングオイルを少量つけて、 変化がないかテスト(色落ちチェック)をしてください 。 少しでも生地に変化が見られた場合は、 無理せずプロのクリーニング店に相談するのが賢明です。
【予防策】もう汚さない!ちょっとした工夫でストレスフリー

シミ抜きの方法が分かっても、 やっぱりできることなら汚したくないのが本音ですよね! そこで、ファンデーションが服につくのを防ぐための ちょっとした工夫もご紹介します。
一番多いのは、やはり着替える時。 メイクをした後に服を着る場合は、 市販のフェイスカバー(着替え用の不織布カバーなど)を 使うのが確実です。 なければ、一時的にタオルやスカーフなどを 頭からすっぽりかぶってから服を着るだけでも、 襟元への付着をかなり防げますよ。
メイクの仕上げに、フェイスパウダーや メイクキープスプレー(セッティングスプレー)を 使うのも非常に効果的です 。 ファンデーションが肌にピタッと密着し、 余分な油分を抑えてくれるので、 マスクはもちろん、衣服への色移りも 格段に減らすことができます。 最近では、長時間崩れにくい、 マスクにつきにくいといった機能性をうたった ファンデーションもたくさん登場していますよね 。 そういったアイテムを選ぶのも一つの手です。
そして、意外と見落としがちなのが、 ファンデーションを塗る時の意識。 特に汚れやすい襟元や首周りなどは、 塗る際に衣服に触れないように少しだけ気をつける、 塗った直後は完全に乾くまで少し待つ、 といった心がけだけでも、 うっかり汚れを防ぐことができます 。 ちょっとした工夫で、 あの「あー!またやっちゃった…」という がっかり感を減らしていきましょう!
【まとめ】ファンデ汚れも、もう怖くない!
服についてしまったファンデーションのシミ、 正しい対処法を知っていれば、もう怖くありません! 万が一、汚してしまっても、 「焦らない」「こすらない」「すぐに水で濡らさない」 そして「まずは油分を吸い取る」 これが応急処置の鉄則でしたね 。
おうちに帰ってからの本格的なシミ抜きは、 クレンジングオイルや食器用中性洗剤を使って、 歯ブラシで優しくトントンと叩きながら、 汚れを下のタオルに移していくのが基本のステップ 。 もちろん、作業前には必ず洗濯表示を確認し、 デリケートな素材や色柄物には 事前の色落ちチェックを忘れないことも大切です 。
この方法さえ覚えておけば、 もし、うっかりファンデーションが服についても、 きっと冷静に対処できるはずです。 諦めていたお気に入りの服のシミも、 キレイになるかもしれません。ぜひ試してみてくださいね!
もし、「私はこんな方法で落ちたよ!」 「この洗剤がすごく良かった!」なんていう情報があれば、 ぜひコメントで教えてくれると嬉しいです♡